増刊号 臨床力UP! 耳鼻咽喉科検査マニュアル
Ⅷ 声の検査
3 発声持続時間・声域の検査
川瀬 友貴
1
,
多田 靖宏
1
1福島県立医科大学医学部耳鼻咽喉科学講座
pp.362-367
発行日 2017年4月30日
Published Date 2017/4/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1411201290
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
●目的
【発声持続時間の検査】
・発声機能の評価
・治療適応の判断
・治療効果を評価
【音域の検査】
・発声可能な声の高さを測定する(生理的声域)
・日常会話における声の高さを測定する(話声位)
・地声とうら声の変換点を測定する(声区の変換点)
●対象
【発声持続時間の検査】
・音声障害を呈するすべての患者
簡便に行うことのできる検査であり,発声障害のスクリーニングとしても用いることが可能である。特に反回神経麻痺などの声門閉鎖不全をきたすような疾患において,治療適応の決定や治療前後の評価に重要である。
ただし,無響性発声の場合は計測できず,評価できない。
【音域の検査】
・音声障害を呈するすべての患者
・声楽家のような声を職業にしている者
Copyright © 2017, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.