特集 耳鼻咽喉科・頭頸部外科の検査マニュアル―方法・結果とその解釈
Ⅶ.声の検査
4.発声持続時間,声域等の検査
鈴木 康司
1
,
堀口 利之
2
1国立障害者リハビリテーションセンター病院耳鼻咽喉科
2北里大学医療衛生学部リハビリテーション学科言語聴覚療法専攻
pp.257-263
発行日 2010年4月30日
Published Date 2010/4/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1411101620
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Ⅰ はじめに
われわれが有声音を発するときには,呼気流によって声帯を振動させ空気の粗密波を作っているのであるが,これらは単一動作ではなく複合的な筋活動の結果として音声(有声音)は産生されている。したがって音声機能の評価法にはさまざまな試みがあり,基礎研究も含めると多岐多種にわたっている。本稿では発声の仕組みについて触れ,臨床で用いられている音声機能検査法,特に発声持続時間,声の高さの検査,および空気力学的検査法について述べる。
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