増刊号 結果の読み方がよくわかる! 耳鼻咽喉科検査ガイド
Ⅷ.音声障害の検査
発声持続時間・音域の検査
竹本 直樹
1
,
讃岐 徹治
1
1名古屋市立大学大学院医学研究科耳鼻咽喉・頭頸部外科
キーワード:
最長発声持続時間
,
声門閉鎖不全
,
話声位
,
生理的声域
Keyword:
最長発声持続時間
,
声門閉鎖不全
,
話声位
,
生理的声域
pp.288-291
発行日 2022年4月30日
Published Date 2022/4/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1411203023
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POINT
◆発声持続時間は器具など必要なく,誰もが簡便に行える検査である.最長発声持続時間(MPT)の平均値は成人男性で30秒,女性では20秒であり,男性14秒以下,女性9秒以下で異常とされている.
◆MPTの著明な短縮は,反回神経麻痺など声門閉鎖不全を疑うきっかけになる.
◆発声しうる最低音から最高音までの音域を生理的声域という.健常成人男性で約75〜500Hz(約3オクターブ),女性で約130〜750Hz(約2.5オクターブ)である.
◆日常会話の平均的な高さである話声位は,成人男性で120Hz,女性で240Hz程度である.
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