増刊号 臨床力UP! 耳鼻咽喉科検査マニュアル
Ⅷ 声の検査
4 空気力学的検査
岩田 義弘
1
1藤田保健衛生大学耳鼻咽喉科学教室
pp.368-373
発行日 2017年4月30日
Published Date 2017/4/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1411201291
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●目的
・発声のエネルギーである呼気量の評価
・声の高さ・強さの記録,およびそれぞれの変動と発声効率の評価
・発声中の変化の確認
・治療の評価
・訴えと検査結果に解離がないかを確認
・音声訓練の目標設定と訓練前後の音声機能評価
●対象
・音声に異常がみられる例
ex)大きな・小さな声が出ない
高い・低い声が出ない
声が続かない
・機能性発声障害,特に呼気タイミングand/or呼気不足に伴う症例
・発声中声門閉鎖の程度の確認
・音声訓練の必要のある者,および訓練中の者
具体的な対象疾患としては,声帯固定・反回神経麻痺(不全型を含む),声帯ポリープ,ポリープ様声帯,萎縮性声帯炎,機能性発声障害が挙げられる。
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