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特集 第46回日本臨床眼科学会講演集(3) 1992年11月東京
学術展示
Werner症候群に対する全層角膜移植術
Penetrating keratoplasty in patients with Werner's syndrome
中村 孝夫
1
,
細谷 比左志
1
,
井上 幸次
1
,
楠目 佳代
2
,
宇野 敏彦
3
,
大橋 裕一
3
,
木下 茂
4
Takao Nakamura
1
,
Hisashi Hosotani
1
,
Yoshitsugu Inoue
1
,
Kayo Kuzume
2
,
Toshihiko Uno
3
,
Yuichi Ohashi
3
,
Shigeru Kinoshita
4
1大阪大学医学部眼科学教室
2高知医科大学眼科学教室
3愛媛天学医学部眼科学教室
4京都府立医科大学眼科学教室
pp.1078-1079
発行日 1993年5月15日
Published Date 1993/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410908649
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- Abstract 文献概要
緒言 全身的に早期老化現象を示すWerner症候群は,老人様顔貌・低身長・嗄声・若年性白内障・強皮症様皮膚変化・性腺機能低下を主症状とし,他に涙液減少症・調節障害・糖尿病網膜症・網膜色素変性症などの眼合併症を伴う。白内障術後には創部癒合不全・虹彩脱出・水庖性角膜症・緑内障などが報告されている。特に本症候群の角膜内皮には異常がみられ白内障術後平均4年で無水晶体性水庖性角膜症(以下ABK)に陥ると報告1)されている。本症候群にみられたABKに対して施行された全層角膜移植術の報告は,本邦では石ら2)の1例1眼,坪井ら3)の1例1眼,生野ら4)の1例1眼の計3例3眼,海外ではKremerら5)の2例2眼のみである。今回筆者らは水晶体嚢内摘出術(以下ICCE)後に生じたABKに対し全層角膜移植術(以下PKP)を施行した2例2眼を経験したので報告する。
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