今月の表紙
クリスタリン網膜症
加藤 美千代
1
,
根木 昭
2
1宮川眼科病院
2神戸大学眼科
pp.943
発行日 2002年6月15日
Published Date 2002/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410907759
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症例は51歳の男性。2〜3年来の霧視,視力低下を主訴に当院を受診した。近医にて薬物治療の既往があるが,詳細は不明である。
初診時の視力は右0.08(0.5),左0.1(0.8)であった。両眼底に後極部を中心として散在する閃輝性の結晶様黄色小斑を認めた。Flash ERG,flicker ERGともに消失型であった。ゴールドマン視野計による動的視野検査では両眼とも周辺視野は正常,中心視野に比較暗点を認めた。フルオレセイン蛍光眼底造影検査では,初期において脈絡毛細血管板の萎縮を疑う斑点状の低蛍光像があった。
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