Japanese
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臨床報告
涙嚢鼻腔吻合術(500余例の経験から)—その1 手術術式と成功するための要点について
500 cases of dacryocystorhinostomy.:1. Surgical medthod and essential points for a successful outcome
山崎 守成
1
Morishige Yamazaki
1
1順天堂大学医学部眼科学教室
1Department of Ophthalmology, Juntendo University School of Medicine
pp.1327-1332
発行日 1979年10月15日
Published Date 1979/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410207974
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緒 言
慢性涙嚢炎に涙嚢鼻腔吻合術(以下D.C.R)を施すと,流涙も膿漏も治つてしまう。慢性涙嚢炎は眼科医にとつて,日常扱う重要な疾患の一つでDCRの適応は多い。また,時には内眼手術の前提ともなり,DCR技術修得は大切な意味を持つ。にもかかわらず,DCRは耳鼻科との境界領域に存在するため,眼科医には取付きにくい,難しい手術という印象が強く,眼科治療の周辺的存在となつて,手術を手懸けるのがおつくうになり,一般的普及は遅れがちである。本邦での手術術式の詳細な紹介はすでに弓削1),長嶋2),丸尾3)が行つている。これらを基とし,私は1967年以来500例を越すDCRを経験した。その間自分なりの技術改良を加え,現在ではほぼ100%の症例に目的を達せられる様になつたのでDCRの一法として記述紹介し,私なりの手術成功のための要点も合わせて報告する。
We have been performing our modified version of Dupuy-Dutemps dacryocystorhinostomy (DCR) on 545 patients since 1976 with almost 100% success. We introduced this procedure because of its reliabili-ty and relative simplicity.
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