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あとがき
根木 昭
pp.1636
発行日 2010年9月15日
Published Date 2010/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410103354
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今年度の日本臨床眼科学会は神戸大学眼科学教室と兵庫県眼科医会の共催で開催させていただくことになりました。期間は11月11日から4日間で,会場はポートピアホテル,神戸国際会議場,神戸国際展示場です。
今回のテーマは“無限の未来へ”としました。眼科診療の進歩は目覚ましいものがあります。白内障手術や硝子体手術は,先人の発案を基に多くの術者,技術者による改良が加えられ,精緻で洗練された手技に進化しました。一方で加齢黄斑変性にみられるように,基礎的な研究から合理的な治療薬が開発され,治療方針や診療形態が一変することも経験しました。光干渉断層計などの検査機器も診断と病態解明に大きな革新をもたらしました。iPS細胞の発明により,再生医療という夢の治療も現実味を帯びてきました。このような新時代への胎動が感じられる時期にふさわしいテーマとしてこの言葉を選びました。ロゴもこのテーマに沿ってウロボロスを基にデザインしました。ヘビは脱皮を繰り返し成長することから再生,不老不死の象徴とされています。ヘビが自分の尾をくわえたものをウロボロスと呼び,始めも終わりもない永遠を意味するそうですが,これを2つ並べて無限を表すようになったといわれます。神戸の龍踊のイメージを取り入れ,無限の未来を見つめる意味を込めました。
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