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あとがき
根木 昭
pp.1798
発行日 2013年10月15日
Published Date 2013/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410104964
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本号が刊行される頃には横浜で清水公也教授会長のもと日本臨床眼科学会が開催されていると思います。首都圏での開催では参加者が8,000人規模になり眼科医の約2/3が出席する大学会です。最近では春の日本眼科学会総会の参加者数も6,000人を上回り春秋の2大学会が定着しました。このような盛況は何と言っても魅力あるプログラムによるところが大きく,プログラム委員会が両学会を見通した連続的な企画を建てている事は賞賛されるべき事です。特に以前と比較すると教育に重きが置かれ,日本眼科学会では現在の標準診療に沿った教育コース,日本臨床眼科学会では各施設やグループでの特色を加味したインストラクションコースが人気です。一方で学会の主役である一般講演も,緊張感が漂い聞き応えが有ります。限られた時間内でのface to faceでの質疑応答は,その背景にある問題の核心をあぶりだします。春秋2回の大学会のあり方が問われていますが,最新の眼科学の急速な進歩を網羅的にキャッチアップするには春秋の2回の学会は必須と思います。
さて,この学会が終わるといよいよ来年は世界眼科学会です。日本開催は37年ぶりですが,この間,眼科学は奇跡的ともいえる進歩を示し,我が国もその過程に大きく貢献してきました。来年の学会を新しい出発点にして,さらに格段の発展を願うものです。ホストとして快晴と満開の桜で迎えられるよう皆で祈りましょう。
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