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あとがき
根木 昭
pp.624
発行日 2013年4月15日
Published Date 2013/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410104701
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4月になり今年も新学期を迎えました。医学部は相変わらずの難関ですが,7~8年前に比べると定員は約1,300人増加しています。1,300人のなかには地域枠の学生が多く含まれています。これは医師の偏在,地域医療の崩壊に対処するために設けられた制度で,地域が奨学金を出して授業料や生活費を支援する代わりに,卒業後は一定の期間,地域医療に従事することを課すものです。そろそろ卒業生が出てきますが,全員が総合診療医になるのか,眼科医や耳鼻科医にはなれないのか,専門医資格取得は遅れるのかなど,彼らのキャリア形成をどのようにしていくかが課題です。卒業と同時に奨学金を返済して都会に出て行ってしまっては困ります。
眼科新専攻医数も気がかりです。昨年は眼科専攻医減少に歯止めをかけるため,眼科の現状を正確に伝え,眼科の魅力をアピールする眼科サマーキャンプを箱根で開催しました。日本眼科学会,日本眼科医会,眼科啓発会議の主催によるものです。すぐには効果が出ないかもしれませんが,じわじわと効果が発揮され,眼科医が増えることを期待しています。
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