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あとがき
寺崎 浩子
pp.816
発行日 2010年5月15日
Published Date 2010/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410103200
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さわやかな青葉の季節となりました。4月の日本眼科学会総会やARVOなども終え,ゴールデンウィーク後の診療の忙しさもすこし落ち着いたこの頃でしょうか。本号では第63回日本臨床眼科学会総会の原著論文に加えて,皆様の記憶にまだ新しい,群馬大学岸教授の特別講演「OCTによる視細胞外節病変の観察」を掲載することができました。光干渉断層計(OCT)は,日本に導入されて10年あまりですが,蛍光眼底造影が診断の重要なツールであるように,眼底疾患の診断に確固たる地位を得ました。とくに,検眼鏡的にはそれによって起こった現象のみしか見ることができない視細胞外節病変の観察は,OCTが最大限に威力を発揮するところと思います。たくさんのカラー写真で再度特別講演をご堪能ください。
「今月の話題」は角膜ジストロフィの遺伝子診断についてです。先生方の身近にもある遺伝性角膜疾患の症例の知見を重ねていくことが,今後の解明にも役立つことと思います。
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