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あとがき
寺崎 浩子
pp.1914
発行日 2013年11月15日
Published Date 2013/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410105045
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本号がお手元に届くころには,臨床眼科学会も終わり,皆さまにあたらしい知識が詰め込まれていることと存じます。本号では,網膜の分野で話題になっている抗VEGF薬について特集が組まれています。加齢黄斑変性は,ご存じのように最初に抗VEGF薬が承認された眼科疾患で,さらに最近,新たな1種類が承認されています。加齢黄斑変性だけではなく,本年秋,近視性新生血管黄斑症と網膜静脈閉塞についても1つの抗VEGF薬が新たに適応追加されました。抗VEGF薬に対して多くの情報があると思いますが,是非,本誌により知識の整理を行ってみてください。連載には 甲状腺眼症の治療としてステロイド注射に触れられており,薬物治療はここでもまた活躍をするでしょう。
さて,連載では,眼底カメラもここまで来たか,ということで,「今月の話題」に補償光学を用いた眼底評価,「何が見える? 何がわかる? OCT」では,光干渉断層計(OCT)が役に立つ機能の1つである神経線維層の評価について解説があります。画像診断の最近の進歩は急速でなかなか追いつきがたいですが,臨床的有用性は明らかであり,本誌を参考に明日の臨床にさらなる磨きをかけて下さい。
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