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あとがき
寺崎 浩子
pp.620
発行日 2009年4月15日
Published Date 2009/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410102691
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今年,名古屋ではほとんど雪を見ることなく春を迎えました。本号では,前号に引き続き昨年秋の第62回日本臨床眼科学会の原著論文,ならびに専門別研究会の報告が掲載されております。注目すべきは,新しい連載「説き語り論文作法」が始まったことです。論文にはいろいろな書くためのコツや作法があり,せっかくいい材料があってもこの作法を守らないと受け入れてもらえないということがあるかもしれませんし,それ以前にどのように書き始めたらいいか手もつかないという場合もあるでしょう。会話形式の連載を楽しく読んでいるうちに自然とノーハウが身についてくるかもしれません。
「今月の話題」では,最近増えてきている印象がある悪性リンパ腫についてまとめられています。眼科は命にかかわらない科という印象がありますし,腫瘍のようなものがあれば他院に紹介してしまえばすむとお思いかもしれませんが,この悪性リンパ腫,ひょっとして先生の診ているぶどう膜炎の患者さんに含まれてはいませんか。ある日突然,ろれつが回らなくなったり,見当識障害が生じたり,視野が欠けたりして脳転移の所見を呈するかもしれません。臨床的特徴をつねに念頭においておきましょう。
「医師のためのパーフォマンス学」も11回目となり,医師以外の方からみたわれわれの姿が浮かび上がってきています。4月になり新入のあるいは新しく交代した医師を迎えて教育に当たる先生も多いかと思います。前号までの分も参考にしていただけると幸いです。
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