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あとがき
寺崎 浩子
pp.2036
発行日 2008年12月15日
Published Date 2008/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410102572
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今年もついに師走を迎えてしまいました。学会原著の掲載も終わり,本号では,一般原著といつもの連載をゆったりとご覧いただけるかと思います。毎号おなじみになった「日常みる角膜疾患」「公開講座・炎症性眼疾患の診療」「網膜硝子体手術手技」の連載は,それぞれ69回目,21回目,24回目を迎えており,引き続き充実した教育内容を執筆していただいております。「医師のためのパフォーマンス学」も7回目となり,皆様の診療スタンスにも若干の変化をもたらしたでしょうか?
小児科医の不足が叫ばれていますが人口10万人あたりの眼科医の数はもっと少なく,65歳以上の患者の占める割合が特に他科に較べて多い眼科において,高齢者の増加は医師不足をきたしており,眼科も外科系であるという印象を免れないところです。医師の分布と同様,眼科医においても分布は西高東低ですが,何十人もの新患を1日に診察する医師も稀ではありません。勤務医では外来診察,検査,レーザー治療,手術,他科の患者の回診,書類書きと,一人で多くの仕事をこなさなくてはならない医師も多く,勉強や研究をする時間をつくるのは容易ではありません。病院ではコメディカルの数も十分とはいえず忙しい毎日ですが,その一方で,診療の質を確保していくことが眼科の発展に寄与することにほかなりません。足早に変わっていく眼科診療についていくために生涯教育講座が必要なわけです。
本号は,今年最終号で巻末に総目次を設けてありますので,これも何とぞご活用ください。それでは,どうぞ来年も皆様にとってご発展の年でありますようにお祈りいたします。
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