カラーグラフ 摘出標本の見方・2
卵巣ムチン性腺癌
薬師寺 道明
1
,
大蔵 尚文
1
,
田中 博志
1
,
岩永 成晃
1
,
杉山 徹
1
,
西田 敬
1
1久留米大学医学部産婦人科
pp.911
発行日 1993年8月10日
Published Date 1993/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409901389
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表層上皮性・間質性悪性腫瘍は悪性卵巣腫瘍の80〜90%を占め,この内ムチン性腺癌は10〜20%と漿液性腺癌につぐ頻度である.予後に関しては従来,類内膜腺癌とともに比較的よいとされていたが,近年の進行期別に評価されたいくつかの成績では,とくに進行症例において予後が悪いことが示されている.
今回,当院において経験したムチン性腺癌の1例を呈示し,その摘出標本の特徴などについて解説する.
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