カラーグラフ 摘出標本の見方・9
子宮頸部腺癌
薬師寺 道明
1
,
蓮尾 泰之
1
,
田中 博志
1
,
牛嶋 公生
1
,
片岡 明生
1
,
大蔵 尚文
1
,
杉山 徹
1
,
西田 敬
1
1久留米大学医学部産婦人科
pp.249-251
発行日 1994年3月10日
Published Date 1994/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409901632
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子宮頸癌は組織学的に扁平上皮癌と腺癌に大別されるが,腺癌の発生頻度は5〜10%前後と比較的少ない.しかし,扁平上皮癌に比べて一般的に放射線抵抗性で予後が悪く,また若年者に多い傾向にある.当科においても過去5年間では扁平上皮癌の平均年齢58.6歳に対し,腺癌では50.1歳であった.また諸家の報告では,近年増加の傾向にある.したがって診断および治療には,扁平上皮癌以上に慎重さが要求される.
今回は,子宮頸部腺癌症例を提示して,その特徴および取り扱いなどについて解説する.
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