カラーグラフ 摘出標本の見方・3
卵巣明細胞腺癌
薬師寺 道明
1
,
杉山 徹
1
,
大蔵 尚文
1
,
片岡 明生
1
,
田中 博志
1
,
岩永 成晃
1
1久留米大学医学部産婦人科
pp.1031-1033
発行日 1993年9月10日
Published Date 1993/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409901425
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卵巣明細胞腺癌は表層上皮性・間質性悪性腫瘍に分類され,組織発生はMüller管由来と考えられている.全卵巣悪性腫瘍中5〜6%の割合で比較的まれな腫瘍と考えられてきたが,近年,発生頻度の上昇が示され,20%を越える報告もみられる.臨床進行期はI期癌の比率が高く,Ⅲ期癌が多い漿液性腺癌と全体的な予後をみれば大きな差はないが,Stage別の比較生存率は不良である.当院における一例を呈示する.
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