カラーグラフ 摘出標本の見方・8
卵巣胚細胞腫瘍—未熟奇形腫
薬師寺 道明
1
,
片岡 明生
1
,
佐々木 淑
1
,
大橋 裕
1
,
西田 敬
1
,
杉山 徹
1
,
大蔵 尚文
1
,
岩永 成晃
1
,
田中 博志
1
1久留米大学医学部産科婦人科
pp.127-129
発行日 1994年2月10日
Published Date 1994/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409901596
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卵巣が,腫瘍学の宝庫であるといわれるのは,胚細胞性腫瘍の存在によるところが大きいが,その極めつけは,未熟奇形腫であると言っても過言ではない.つまり,三胚葉性成分よりなる多彩な組織像と,時に形態学的特徴からは立証できない転移や再発をきたすため,古今東西で,その腫瘍発生や腫瘍性格について多くの学説と討論がされてきた.今回,未熟奇形腫の一例を呈示し,その形態学的特微を含め,取り扱いについて解説する.
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