Isotope入門・5
産婦人科領域における198Auの応用
岩井 正二
1
Shoji Iwai
1
1信州大学医学部産婦人科教室
pp.840-845
発行日 1967年10月10日
Published Date 1967/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409203787
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はじめに
近年,産婦人科領域においてもRIの利用が多くなり,基礎的研究をはじめ,診断,治療面でのRIの占める役割が大きくなつてきたが,その臨床的応用に際しては,まつたく相反する2つの方法が行なわれている。その1つは生体に影響を及ぼさない程度の量を投与して体内における行動を追求する方法であり,その2は逆にRIの放出する放射線の影響を利用する方法である。すなわち,前者の方法は主として生体の生理,病態の解明に用いられるのに反し,後者の方法は主として放射線治療に応用されている。
今回は従来から各領域にて比較的広く用いられている放射性コロイドのうち特に198Auコロイドの産婦人科領域における2,3の応用をとりあげて述べてみたいと思う。
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