臨時増刊特集 問題となるケースの治療のポイント
IX.代謝・栄養障害
糖尿病合併症の治療
198.激しい下痢
長崎 明男
1
Akio Nagasaki
1
1東北大学医学部・第3内科
pp.2534-2536
発行日 1983年12月1日
Published Date 1983/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402218739
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症例
50歳,男子.家族歴・既往歴:特記すべきものはない.
現病歴:10年前より糖尿病の診断で経口剤の投与を受けていたが,1年前より視力低下,両下肢のしびれ,1日3〜4行の下痢が出現するようになり,血糖コントロールも不良のため精査を兼ね東北大学第3内科に入院した.入院後,食事療法とインスリン療法により血糖のコントロールは比較的良好となったが,他の症状は不変で,とくに1日4〜6行に及ぶ水様性の下痢はむしろ増悪傾向にあった.
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