Japanese
English
臨床経験
先天性拘縮性くも指症の2例
Congenital Contractural Arachnodactyly, Report of Two Cases
池上 晃一
1,2
,
江口 壽榮夫
,
高橋 義仁
Kouiti Ikegami
1,2
1高知県立子鹿園
2現:高知整形外科病院
1Kojikaen, Institute for the Handicapped Children in Kochi
キーワード:
ビールズ症候群
,
Beals syndrome
,
くも指
,
arachnodactyly
,
関節拘縮
,
joint contracture
,
耳介の変形
,
crumpled ear
,
保存的治療
,
conservative treatment
Keyword:
ビールズ症候群
,
Beals syndrome
,
くも指
,
arachnodactyly
,
関節拘縮
,
joint contracture
,
耳介の変形
,
crumpled ear
,
保存的治療
,
conservative treatment
pp.1055-1057
発行日 1993年9月25日
Published Date 1993/9/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408901204
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抄録:先天性拘縮性くも指症(以下CCAと略す)はBealsによって初めて報告された疾患である.Bealsは拘縮の自然改善(治癒ではない)は多いが,手術的治療を要した症例も報告している.また,諸家の報告でも,本疾患の拘縮の程度,部位にも多様性があることがわかった.今回我々は拘縮の部位,程度,治療経過が異なった2例の先天性拘縮性くも指症を経験し,うち1例には生後間もなく行った保存的治療によく反応した.CCAの治療に一定した見解は出されていないが,早期よりギプス等による保存的治療を行ったほうが,より早期に拘縮の改善,矯正位維持が期待できると考える.
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