カラーグラフ 内視鏡下外科手術の最前線・4
胸腔鏡下食道アカラシア手術
川原 英之
1
,
桜井 孝志
1
,
捨田利 外茂夫
1
,
井上 聡
1
,
藤田 博正
2
,
宮崎 洋史
3
Hideyuki KAWAHARA
1
1川崎市立井田病院外科
2久留米大学医学部第1外科
3総合太田病院外科
pp.419-423
発行日 1995年4月20日
Published Date 1995/4/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407905180
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はじめに
食道アカラシアは「下部食道噴門部の弛緩不全による食物の通過障害や,食道の異常拡張などがみられる機能的疾患」1)と定義される.本症に対する外科的治療法は歴史的にさまざまな術式が報告されてきたが,その基本的な考え方は,まず第一に下部食道胃接合部における通過障害を確実に改善し,かつこの部の逆流防止機能を可能なかぎり温存または再建することである.この基本理念は,内視鏡下手術においても同様である.
ここでは,われわれが行っている胸腔鏡下粘膜外筋層切開術(Heller変法)について述べる2).
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