カラーグラフ 内視鏡下外科手術の最前線・3
腹腔鏡下食道アカラシア手術
小澤 壯治
1
,
大上 正裕
1
,
安藤 暢敏
1
,
今津 嘉宏
1
,
諏訪 達志
1
,
北島 政樹
1
Soji OZAWA
1
1慶應義塾大学医学部外科
pp.279-284
発行日 1995年3月20日
Published Date 1995/3/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407905153
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はじめに
食道アカラシアに対する手術の目的は,通過障害の改善と,それにより生じる胃食道逆流に対する逆流防止機構の保持である.教室では1977年以後はJekler and Lhotka法(下部食道粘膜外筋層切開術+食道胃底部固定術)1)を標準術式としてきた.
24症例すべてにおいて,術後に下部食道昇圧帯圧(LESP)および食道静止圧(RP)の低下と下部食道昇圧帯の幅(LESL)の延長が認められ,術後の24時間pHモニタリングにより逆流防止機構が十分働いていることが確認された2).教室では1994年1月以後,低侵襲性手術の導入を目的として,開腹手術で逆流防止効果を十分あげてきたJekler and Lhotka法を腹腔鏡下に施行している.
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