Japanese
English
特集 新しい膵手術のテクニック
急性膵炎に対するnecrosectomy
Necrosectomy for acute pancreatitis
林 実夫
1
,
川原田 嘉文
1
Jitsuo HAYASHI
1
,
Yoshifumi KAWARADA
1
1三重大学医学部第1外科
キーワード:
壊死性膵炎
,
感染性膵壊死
,
necrosectomy
,
ドレナージ
Keyword:
壊死性膵炎
,
感染性膵壊死
,
necrosectomy
,
ドレナージ
pp.467-474
発行日 1995年4月20日
Published Date 1995/4/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407905186
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急性膵炎における外科的治療に関して,現在主流となっているnecrosectomyについて,手術適応,手術時期およびその手技とともに,術中・術後の合併症について述べた.急性膵炎の発症早期は,全身集中管理により可能なかぎり保存的治療で対処し,壊死巣感染が明らかとなった時点,あるいは病態の改善が得られないseptic状態の場合に外科的治療が適応となる.necrosectomyでは壊死組織の完全除去が重要であるが,実際には不完全になりやすく,術後local lavageあるいはopen drainageを施行することが必要である.しかし,local lavageあるいはopen drainageのどちらを選択するかに関しては,現在のところ一定した見解は得られておらず今後の課題である.
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