カラーグラフ 内視鏡下外科手術の最前線・2
胸腔鏡下食道亜全摘術
川原 英之
1
,
桜井 孝志
1
,
井上 聡
1
,
捨田利 外茂夫
1
,
山田 良成
1
Hideyuki KAWAHARA
1
1川崎市立井田病院外科
pp.139-144
発行日 1995年2月20日
Published Date 1995/2/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407901776
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はじめに
胸部食道癌の外科治療は,病巣を完全切除しリンパ節郭清を行うことを原則とする.近年,各種診断法の進歩により局所切除や,より侵襲の少ない手術で治癒し得る癌が次第に明らかになりつつあり,根治性と安全性および術後QOLとのバランスを考慮した術式が選択されるようになってきた.胸腔鏡下食道亜全摘術は,胸腔鏡下に縦隔リンパ節を郭清し食道を切除する方法で,一部のリンパ節を除けば従来の開胸術に近いリンパ節郭清が可能である.術後疼痛の軽減や開胸に伴う後遺症削減の面で有利であり,ここではわれわれが行っている方法を述べる.
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