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特集 肝切除術のコツ
術前
術前門脈塞栓術の適応,手技,評価,手術時期,肝容積の計測方法
Preoperative portal vein embolization: indication, technique, evaluation method, timing of resection, and CT volumetry
佐藤 勤
1
,
安井 應紀
1
,
安藤 秀明
1
,
橋本 学
2
,
小山 研二
1
Tsutomu SATO
1
1秋田大学医学部第1外科
2秋田大学医学部放射線科
キーワード:
ドプラエコー
,
CT肝容積測定
,
腹腔鏡下門脈塞栓術
Keyword:
ドプラエコー
,
CT肝容積測定
,
腹腔鏡下門脈塞栓術
pp.581-587
発行日 2002年5月20日
Published Date 2002/5/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407904846
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肝不全のリスクが高い症例に対しあらかじめ担癌葉門脈枝を塞栓し,塞栓葉萎縮と対側葉肥大を得ることで肝切除の安全性を高めることができる.門脈塞栓の適応は,正常肝の80%以上切除,右葉+膵頭十二指腸切除,肝硬変合併肝癌の右葉切除などである.塞栓物質はフィブリン糊,ゼラチンスポンジ+トロンビン,エタノールなどで,前2者は組織障害が少ないが再疎通が多く,エタノールはその反対である.肝門部胆管癌では前2者を用い塞栓後2週で,肝癌で切除容積をできるだけ小さくしたいときはエタノールを用い4週以降に肝切除を行う.塞栓後はドプラエコーで再疎通がないことを確認し,CTによる容積測定で肝実質切除率を算定し塞栓効果を判定する.
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