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肝細胞癌に対する門脈枝塞栓術
松井 康輔
1
,
海堀 昌樹
,
石崎 守彦
,
飯田 洋也
,
權 雅憲
1関西医科大学 外科
キーワード:
肝細胞癌
,
臓器サイズ
,
塞栓術
,
放射性核種イメージング
,
門脈
,
三次元イメージング
,
Technetium Tc 99m DTPA Galactosyl HSA
,
マルチスライスCT
Keyword:
Embolization, Therapeutic
,
Carcinoma, Hepatocellular
,
Organ Size
,
Portal Vein
,
Radionuclide Imaging
,
Imaging, Three-Dimensional
,
Multidetector Computed Tomography
,
Technetium Tc 99m DTPA-galactosyl-human Serum Albumin
pp.896-901
発行日 2015年8月1日
Published Date 2015/8/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2015292130
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門脈枝塞栓術(portal vein embolization:PVE)は,広範囲肝切除後の肝不全のリスクを軽減させ,手術の安全性を確保するための重要な術前処置である.今回,multidetector-row CT(MDCT)とアシアロシンチグラフィより作成したフュージョン画像を用い,PVEにおける残存肝CT volumeおよびGSA-Rmaxにより肝再生の評価を行った.正常肝群および障害肝群における予定残肝容積は,PVEの前後でともに上昇傾向を認めたものの,予定残肝機能での比較では,正常肝群においてのみ有意な増加を認めた.障害肝におけるPVEは,十分な機能再生が得られない場合もあり,注意が必要である.
©Nankodo Co., Ltd., 2015