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特集 肝切除術のコツ
術前
術前の肝機能評価と肝切除範囲
Evaluation of preoperative liver function and selection of hepatectomy
伊佐地 秀司
1
,
山際 健太郎
1
,
上本 伸二
1
Shuji ISAJI
1
1三重大学医学部第1外科
キーワード:
ICG R15
,
アシアロシンチグラフィ
,
肝硬変
,
閉塞性黄疸
Keyword:
ICG R15
,
アシアロシンチグラフィ
,
肝硬変
,
閉塞性黄疸
pp.573-580
発行日 2002年5月20日
Published Date 2002/5/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407904845
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肝切除術では,術前に肝予備能を正確に把握して術式を選択することが肝不全の発生を予防するうえできわめて重要である.肝予備能の評価法については,肝硬変合併肝細胞癌の肝切除範囲の決定を中心にこれまで多くの施設で種々の指標を用いてさまざまな判定法が検討されてきたが,いまだ信頼される標準的な評価法は存在していない.評価法としては,一般的血液生化学検査法,色素負荷試験や肝シンチグラフィなどの特殊検査法,および画像診断による肝容積測定法があり,さらにこれらの指標を用いた総合的肝予備能評価法(スコア法,予後得点法)がある.現時点で簡便で信頼性のある指標はICG R15,血清ヒアルロン酸,肝アシアロシンチグラフィにおけるLHL15と考えられる.
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