特集 画像で決める癌手術の切除範囲—典型症例総覧
Ⅱ.胃癌
早期胃癌に対する内視鏡的粘膜切除術
谷 雅夫
1
,
竹下 公矢
2
Masao TANI
1
1東京医科歯科大学外科(食道胃外科)
2東京医科歯科大学光学医療診療部
pp.52-57
発行日 2001年10月30日
Published Date 2001/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407904624
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はじめに
現在の早期胃癌に対する内視鏡的粘膜切除術(EMR)の適応はリンパ節転移のないm癌であり,組織型がpap,tub1で,大きさが2cm以内の隆起型病変または1cm以内で潰瘍性病変のない陥凹型病変とする施設が多い1).
最近では手技の改良によってその適応は拡大される傾向にあり,施設(術者の考えや技量)によって必ずしも統一されているとは言いがたいが,やみくもなEMRは避けるべきであり,まずは術前に病変を正確に診断してから切除に臨むべきと考える.
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