Japanese
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特集 胆道ドレナージを考える
2.PTCDか,ENBDか
閉塞性黄疸に対する内視鏡的胆道ドレナージの意義
Evaluation of endoscopic biliary drainage for obstructive jaundice
徳原 真
1
,
杉山 政則
1
,
跡見 裕
1
Makoto TOKUHARA
1
1杏林大学医学部第1外科
キーワード:
閉塞性黄疸
,
内視鏡的胆道ドレナージ
,
ENBD
Keyword:
閉塞性黄疸
,
内視鏡的胆道ドレナージ
,
ENBD
pp.33-36
発行日 1998年1月20日
Published Date 1998/1/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407903074
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内視鏡的胆道ドレナージ術は安全で確実なドレナージ法である.PTBDが困難である胆管非拡張や腹水貯留例にも施行でき,非観血的であるため凝固異常を伴う症例にも可能である.合併症の頻度も低く,腹膜炎や出血など重篤なものもない.下技の成功率,減黄の効果も良好である.ただし,悪性腫瘍による症例で,十二指腸へのファイバー挿人困難例,胆管の強度狭窄例,肝門部〜肝内肌管狭窄例では成績は不良である.緊急で早期に減圧が必要な急性化膿性胆管炎やハイリスク症例には第一選択となるドレナージ法と考えられる.
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