Japanese
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特集 胆道ドレナージを考える
1.術前減黄は必要か
肝門部悪性胆道閉塞に対する術前胆道ドレナージの必要性
Utility of selective and multiple percutaneous transhepatic biliary drainages in the preoperative management for biliary tract carcinoma
佐野 力
1
,
二村 雄次
1
,
神谷 順一
1
,
梛野 正人
1
,
金井 道夫
1
,
上坂 克彦
1
Tsuyoshi SANO
1
1名古屋大学医学部第1外科
キーワード:
経皮経肝胆道ドレナージ(PTBD)
,
胆管炎
,
閉塞性黄疸
Keyword:
経皮経肝胆道ドレナージ(PTBD)
,
胆管炎
,
閉塞性黄疸
pp.13-20
発行日 1998年1月20日
Published Date 1998/1/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407903071
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肝門部悪性胆道閉塞の根治切除には,肝切除を伴う肝内区域,亜区域胆管枝の切除再建が必要な場合が多く,病変の正確な進展度診断なくしては合理的切除術式を立案できない.また肝門部の正確な局所解剖を1例ごとに把握しなければ,立案した合理的術式を安全かつ確実に実行することはできない.これらのためには,術前精密診断として,選択的経皮経肝胆道ドレナージ(PTBD)を行い,鮮明な胆管造影を種々の体位で撮影して胆管壁内進展を読影し,症例によっては経皮経肝胆道内視鏡検査(PTCS)で胆管粘膜病変を診断する必要がある.
さらに術後肝不全の危険因子である肝内区域性胆管炎の料坊と治療を行うためにも選択的影像直達式PTBDは必須である.
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