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特集 胆道ドレナージを考える
3.EST付加は必要か
内視鏡的緊急胆道ドレナージ—EST付加・ENBDの意義
Urgent endoscopic biliary drainage:Role of endoscopic sphincterotomy followed by endoscopic nasobiliary drainage
栗栖 茂
1
Shigeru KURISU
1
1兵庫県立淡路病院外科
キーワード:
急性閉塞性化膿性胆管炎
,
胆管ドレナージ
,
内視鏡的乳頭切開
Keyword:
急性閉塞性化膿性胆管炎
,
胆管ドレナージ
,
内視鏡的乳頭切開
pp.37-41
発行日 1998年1月20日
Published Date 1998/1/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407903075
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総胆管結石嵌頓に対する緊急胆管ドレナージに関して,ESTを付加したENBDの有用性と手技の実際について報告する.1984年から1996年までの13年間の緊急胆道ドレナージ症例は302例(内視鏡的249,経皮的39,緊急手術14)であった.初期はESTを行わないENBDが主流で,成功率94%,ドレナージ不良による死亡と膵炎を各1例経験したが,1992年以後積極的にESTを付加することによってドレナージ成功率は100%に向上した.乳頭に嵌頓した結石を突き上げ,主としてガイドワイヤーを用いる方法によってESTを付加し,7FrENBDを挿人した.EST付加は処置具の安定した活用とドレナージ効果において有用であった.乳頭切開範囲は可及的に小切開とし,小切開ESTでは乳頭機能は温存された.
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