Japanese
English
臨床研究
十二指腸潰瘍穿孔の保存的治療—限界と手術のタイミング
Nonoperative treatment of perforated duodenal ulcer
笠倉 雄一
1
,
河野 悟
1
,
中田 泰彦
1
,
横山 武史
1
,
大亀 浩久
1
,
大澤 崇
1
Yuichi KASAKURA
1
1東松山市立市民病院外科
キーワード:
十二指腸潰瘍穿孔
,
保存的治療
,
汎発性腹膜炎
Keyword:
十二指腸潰瘍穿孔
,
保存的治療
,
汎発性腹膜炎
pp.1617-1623
発行日 1996年12月20日
Published Date 1996/12/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407902601
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はじめに
H2レセプター拮抗剤(以下,H2RA),プロトンポンプ・インヒビター(以下,PPI)の登場は従来絶対的手術適応とされてきた十二指腸潰瘍穿孔の治療に対し,多大な影響を及ぼすに至り,保存的治療が積極的に選択されるようになってきている1).しかし保存的治療にも限界があり,手術を行わざるをえない場合がある.その際に手術適応と時期の決定さらに術式に関しては諸家によって異なる.筆者らは十二指腸潰瘍穿孔例に対し,保存的治療を第一選択として行ってきたが,手術を行わざるをえなかった症例を経験したので,保存的治療の限界と手術のタイミングについて自験例をもとに文献的考察を加え検討を行った.
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