Japanese
English
臨床研究
十二指腸潰瘍穿孔に対する保存的治療の検討
The assessment of conservative management of perforated duodenal ulcer
山成 英夫
1
,
島山 俊夫
1
,
竹智 義臣
1
,
末田 秀人
1
,
吉岡 誠
1
,
瀬戸口 敏明
2
Hideo YAMANARI
1
1宮崎市郡医師会病院外科
2宮崎医科大学第1外科
キーワード:
十二指腸潰瘍穿孔
,
保存的治療
Keyword:
十二指腸潰瘍穿孔
,
保存的治療
pp.1337-1341
発行日 1996年10月20日
Published Date 1996/10/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407902431
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はじめに
内視鏡治療や薬物療法の進歩は消化性潰瘍症例に対する外科的治療を減少させてきた.従来より絶対的手術適応とされてきた十二指腸潰瘍穿孔に対しても,近年,保存的治療を行う施設が増加してきた1〜3).われわれは,穿孔後の腹水の量・性状およびそれらの推移より穿孔部被覆の状況や腹腔内膿瘍形成の可能性を推測できるものと考え,1989年より腹部超音波検査の所見を主体に保存的治療の適応を決定し,比較的良好な結果を得てきた.今回,これらの自験例を検討し,その適応決定の実際と成績について報告する.
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