Japanese
English
特集 急性腹症における低侵襲な治療法選択
十二指腸潰瘍穿孔に対する腹腔鏡下手術
Laparoscopic surgery for perforated duodenal peptic ulcer
斉田 芳久
1
,
炭山 嘉伸
1
,
中村 寧
1
Yoshihisa SAIDA
1
1東邦大学医療センター大橋病院第3外科
キーワード:
十二指腸潰瘍穿孔
,
腹腔鏡下手術
,
腹腔内洗浄
,
穿孔性腹膜炎
Keyword:
十二指腸潰瘍穿孔
,
腹腔鏡下手術
,
腹腔内洗浄
,
穿孔性腹膜炎
pp.1051-1056
発行日 2006年8月20日
Published Date 2006/8/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407100949
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
要旨:プロトンポンプ阻害剤の普及や内視鏡外科手術の登場により消化性十二指腸潰瘍穿孔の治療方法も大きく変化しており,より低侵襲でQOLの高い治療法として保存療法や腹腔鏡下手術が選択される時代になっている.腹腔鏡下手術の適応は,全身状態が良好で保存療法の適応外である十二指腸潰瘍穿孔である.開腹手術と比較して腹腔鏡下手術は術後の早期の回復とともに入院期間の短縮が得られるうえに術後の合併症率も低い.また,保存療法と比較しても経口摂取開始時期や入院期間の短縮が認められ,低侵襲な治療として確立しつつある.外科医としては,腹痛の早期軽減,早期回復,早期退院のためにも十二指腸潰瘍穿孔に対して腹腔鏡下手術を積極的に行う意義がある.
Copyright © 2006, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.