Japanese
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特集 手術のグッドタイミング
〔外科治療選択のタイミング〕
胃・十二指腸潰瘍穿孔
Non-operative and operative treatment for perforated peptic ulcer
岩崎 善毅
1
,
荒井 邦佳
1
,
佐瀬 善一郎
1
,
高橋 慶一
1
,
山口 達郎
1
,
松本 寛
1
,
宮本 英典
1
Yoshiaki IWASAKI
1
1東京都立駒込病院外科
キーワード:
胃・十二指腸潰瘍穿孔
,
保存的治療
Keyword:
胃・十二指腸潰瘍穿孔
,
保存的治療
pp.45-48
発行日 2005年1月20日
Published Date 2005/1/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407100006
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要旨:胃・十二指腸潰瘍穿孔に対する保存的治療の適応は,高齢者や重症併存疾患合併例を除いて,24時間以内の発症早期で,腹膜炎所見が上腹部に限局している症例である.6時間おきに白血球減少や腹部理学的所見の増悪,腹水の著明な増加などをwarning signとしてチェックし,改善傾向がみられない症例に対しては発症後6~24時間目をめどに外科治療への移行を判断する.保存的療法からの緊急手術移行例に対してもできるだけ低侵襲の腹腔鏡下手術で対応するが,急速に状態が増悪する症例や腹腔鏡下による操作が困難な症例に対しては,開腹による穿孔部単純閉鎖・大網充塡,部分切除を含めた胃切除術を考慮しておくことが必要である.
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