Japanese
English
特集 癌のPalliative Therapy
膵頭部癌における胆道消化管通過障害
Palliative therapy for biliary and duodenal obstruction due to cancer of the head of the pancreas
船曳 孝彦
1
,
落合 正宏
1
Takahiko FUNABIKI
1
,
Masahiro OCHIAI
1
1藤田学園保健衛生大学船曳外科
pp.439-447
発行日 1991年4月20日
Published Date 1991/4/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407900412
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血管・他臓器合併切除を積極的にすすめ切除率を高めても,膵頭部癌の約半数はなお切除不能である.そのため,胆道および消化管の通過障害に対する姑息的治療の意義は大きく,従来より種々の術式が工夫されてきた.しかし,切除不能膵癌の予後はきわめて不良であるため,侵襲の程度と治療効果のバランスをどう求めるか,未だcontroversialな点も少なくない.また最近では,胆道閉塞に対して非手術的治療が普及しはじめているが,経皮経肝的手法と内視鏡的手法との間でも,優劣については意見が分かれている.これら姑息的治療の現況を総括的に述べ,検討を加えた.
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