Japanese
English
特集 癌のPalliative Therapy
食道癌による通過障害
Bypass surgery and endoesophageal intubation for unresectable esophageal carcinoma
田中 乙雄
1
,
武藤 輝一
1
,
鈴木 力
1
,
藍沢 喜久雄
1
,
西巻 正
1
,
片柳 憲雄
1
,
武田 信夫
1
Otsuo TANAKA
1
1新潟大学医学部第1外科
pp.415-420
発行日 1991年4月20日
Published Date 1991/4/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407900409
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切除不能食道癌患者に対し,経口摂取を可能にすることを目的として一般的に行われているバイパス手術および食道内挿管法の手技について述べた.最近の食道癌治療における手術適応の拡大化に伴い,バイパス手術,食道内挿管の適応になる症例はますますpoor risk例が対象となってきている.従来よりバイパス手術は繁用されているが,必ずしも侵襲が少ない手術ではない.食道内挿管は挿入方法や材質の進歩により,最近では安全に経口摂取の目的を達することが可能となった.バイパス手術,食道内挿管のいずれを選択するかについては,各々の治療法の利点,欠点を十分把握して治療法を決定することが重要と考える.
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