Japanese
English
特集 癌のPalliative Therapy
胃癌の腹膜播種再発と治療—イレウスに対する姑息的治療
Palliative therapy for peritoneal dissemination of gastric cancer
太田 恵一朗
1
,
中島 聰總
1
,
西 満正
1
Keiichiro OHTA
1
1癌研究会附属病院外科
pp.429-437
発行日 1991年4月20日
Published Date 1991/4/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407900411
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胃癌手術後の再発・再燃形式として,最も多いものは腹膜播種再発である.しかし,腹膜播種再発に対して外科的治療が可能であった症例は10数%に過ぎず,そのほとんどが姑息手術に終わっていた.腹膜播種再発に対する最良の治療はその予防が第一であり,初回手術の際に,腹膜播種再発高危険群に対して有効な補助療法が施行されなければならない.腹膜播種再発時の手術は,努めてreductionsurgeryに徹するが,遺残癌巣に対しては効果的な投与ルートを確保すべきである.CDDPをはじめとする抗癌剤の腹腔内投与法は,腹膜播種再発に対して有力な局所化学療法として注目されている.
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