特集 保存的治療の適応と限界—外科から,内科から
転移性肝癌
内科から
青山 圭一
1
,
佐々木 博
1
1富山医科薬科大学第3内科
pp.1476-1481
発行日 1990年10月30日
Published Date 1990/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407900250
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転移性肝癌の治療法においては,肝切除という外科的治療を選択するか,化学療法を中心とする保存的治療を選択するかが1つの問題点である.さらに,保存的治療を選択する場合においてはいかなる治療法を用いるか,およびterminal stageに近い症例に対しどこまで治療を行うべきかなどが問題点となる.
本稿では,富山医科薬科大学開設以来の10年間の第3内科における転移性肝癌症例の治療の現状を示し,そのなかにおける著効例などを紹介する.次に,これらの症例に触れながら,文献的に近年における治療法の変化や傾向をふまえて,保存的治療の適応と限界について述べる.
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