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あとがき
瀬戸 泰之
pp.126
発行日 2022年1月20日
Published Date 2022/1/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407213609
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本誌では久しぶりの「栄養療法」についての特集である.前回が2011年であったので,ほぼ10年ぶりとなる.前回のテーマは「栄養療法—最新の知見と新たな展開」であり,当時の最新の知見をまとめた内容であったはずである.前回の特集では取り上げておらず,今回の特集で新たに採用されたキーワードは,「サルコペニア」,「嚥下障害」,「がん悪液質」などである.10年しか経っていないにもかかわらず,キーワードから,この間の栄養療法に関する知見の深化が伺える.われわれ外科医はそれらについて深く知る必要があり,本特集はそれを教示する内容となっている.本誌を手にしている若手外科医も,ぜひサルコペニアをいかに診断し防ぐか,嚥下障害をいかに防ぐか,がん悪液質にも新たな治療展開が生まれていることなどを学んでほしい.「10年ひと昔」とはよく言ったものである,と感心している次第である.
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