Reduced Port Surgery—制限克服のための達人からの提言・16
RPSによる噴門側胃切除術
柴尾 和徳
1
,
満吉 将大
1
,
又吉 信貴
1
,
佐藤 永洋
1
,
平田 敬治
1
Kazunori SHIBAO
1
1産業医科大学第1外科
pp.506-512
発行日 2019年4月20日
Published Date 2019/4/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407212451
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はじめに
噴門側胃切除術が適応となる食道胃接合部は腹腔内の深い位置にあるため,手術操作の難易度が高い.術者・助手の持針器や把持鉗子,スコープが狭い手術野に密集するためclashing(器機の干渉)が起きやすい.reduced port surgery(needlescopic surgery,単孔式内視鏡手術)は整容性・低侵襲性において優れた術式であるが,われわれは噴門側胃切除術において,細径鉗子と単孔式プラットフォームを併用することで,器機の干渉を低減する工夫を行っている.
本稿では当科で行っているRPSによる腹腔鏡下噴門側胃切除・観音開きNo-knife法について,再建を中心に解説する.
*本論文中、[▶動画]マークのある図につきましては、関連する動画を見ることができます(公開期間:2022年4月末まで)。
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