Japanese
English
特集 消化管機能温存を考えた外科手術最前線
〔癌手術における機能温存および機能再建術―胃癌〕
噴門側胃切除術
Proximal gastrectomy
安達 洋祐
1
,
山口 和也
1
,
長尾 成敏
1
Yosuke Adachi
1
1岐阜大学医学部腫瘍外科
キーワード:
胃癌
,
噴門側胃切除
,
空腸間置
,
胃管再建
Keyword:
胃癌
,
噴門側胃切除
,
空腸間置
,
胃管再建
pp.1549-1556
発行日 2005年12月20日
Published Date 2005/12/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407100300
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要旨:噴門側胃切除は無症状の早期癌や元気な患者に行われるので,手術後も手術前のような食事や日常生活が期待される.外科医は食道と残胃を空腸で間置して逆流性食道炎を防ぎ,空腸を囊状にして食物貯留能を期待した.ところが,「パウチは小さいほどよい」「貯留と停滞は裏表」という意見もあり,多種多様な術式は甲乙つけがたい.独創性(originality)は研究には重要であるが診療には弊害であり,現場に求められるのは他人がやらない手術ではなく,誰にでもできる手術である.手術の質(quality)を評価するのは難しく,成績を比較するときの「共通の物差し」がない.今,食事摂取や生活状態などの患者QOLを評価するために「患者評価規則」が望まれる.
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