My Operation—私のノウ・ハウ
噴門側胃切除術
吉野 肇一
1
,
稲田 高男
1
,
阿部 令彦
1
1慶応義塾大学医学部外科
pp.1085-1090
発行日 1985年8月20日
Published Date 1985/8/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407209087
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適応と手術
噴門側胃切除術(噴切)は従来,あまり行われなかつたが,それは噴門部に早期癌がみつかることが比較的に少ないので適応例が少ないことと,術後の逆流性食道炎を危惧して再建法が複雑でなければならないと考えられることがあつたためと思われる.
われわれは噴切を頻用し,満足すべき成績を得ている.その理由の一つは再建方法として食道・胃端側吻合を器械吻合により比較的容易に行い,術後,逆流性食道炎の発生をみていないことである.
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