Japanese
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特集 消化管手術と器械吻合
消化管吻合器の使い方と問題点
噴門側胃切除
Aplication of stapling suture to proximal gastrectomy
葛西 洋一
1
,
中西 昌美
1
,
前田 晃
1
,
佐藤 雄民
1
Yōichi KASAI
1
1北海道大学医学部第1外科
pp.1251-1257
発行日 1980年9月20日
Published Date 1980/9/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407207506
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はじめに
噴門側胃切除術は近側胃切除術(proximal gast—rectomy)ともよばれ1),解剖学的な噴門部,すなわち,食道・胃接合部(EC-junction)上下2cmのみの切除すなわち狭義の噴門部切除のみでなく,胃癌取り扱い規約におけるC領域および下部食道(Ea)を含む切除を意味する.
したがつて,その適応は下部食道ならびに上部胃癌(広い意味での噴門部癌),高位胃潰瘍,胃上部に限局する多発性胃ポリープ,食道・胃平滑筋腫などに対しても行なわれる手術法である.そこで今回は広い意味での噴門部癌症例を中心にして,われわれの行なつている噴門側胃切除のうち,とくに器械吻合について,その有用性と問題点などについて,その見解をのべる.
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