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あとがき
田邉 稔
pp.1048
発行日 2018年8月20日
Published Date 2018/8/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407212144
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先日学会参加のためにハンガリーの首都,ブダペストに行く機会があった.ドナウ川の両岸にまたがるブダとペストが合わさってブダペストと命名されたとのこと.歴史的にはハンガリー王国の首都,ハプスブルグ家の支配下で繁栄を極めた町.第二次大戦中はナチスドイツに支配され,戦後は共産圏に組み込まれたが1989年からは共和国に体制転換,2004年にはEUに加盟して急速に西欧化が進んできたとのこと.何と言ってもめったに行けないブダペストなので,飛行機の中ではガイドブックで十分な予習.今回の出張の(学会以外の)目標は町中を走り回ってブダペストを制覇すること.一泊目,予想通り完璧な時差ボケで朝は4時に覚醒.ベッドの中にいても仕方がないので早速ランニングに出ることに.iPadのグーグルマップを片手に外に出る…目指すはテレビやガイドブックでしか見たことのないドナウ川と世界遺産の王宮殿.英雄広場とセーチェーニ温泉を横目にしばらく走ると通りの向こうに…見えたぞ王宮の丘! そのこちら側にはドナウ川があるはず! 2 kmほど走ると目の前が急に大きく開け,ドナウ川が視界に飛び込む.デ,デカイ…この川.水量が多く流れが速いので,近くで見るとことさら威圧感がある.川沿いには絶好のランニングロードが延々と続く.川の向こうには王宮殿,進行方向にはセーチェーニ鎖橋,左手には国会議事堂.Wow!!まるで世界遺産の写真集に自分が飛び込んでしまったような気分! 今回の出張では,毎朝合計で32 km走破,ブダペストを存分に体感した.勿論日中は学会に出てお役目を果たしたので,ランニングは時間外の余興…遊びに行ったわけではございません.
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