Japanese
English
手術手技
腹壁瘢痕ヘルニアに対する大腿筋膜パッチ併用modified shoelace darn repair法
A modified shoelace darn repair reinforced with a late fascia graft
関根 悠貴
1
,
須郷 広之
1
,
河合 雅也
1
,
町田 理夫
1
,
李 慶文
1
,
児島 邦明
1
Hiroyuki SUGO
1
1順天堂大学医学部附属練馬病院・総合外科
キーワード:
腹壁瘢痕ヘルニア
,
大腿筋膜パッチShoelace darn repair法
,
メッシュ感染
Keyword:
腹壁瘢痕ヘルニア
,
大腿筋膜パッチShoelace darn repair法
,
メッシュ感染
pp.873-876
発行日 2018年7月20日
Published Date 2018/7/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407212102
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要旨
腹壁瘢痕ヘルニアの修復に際し,メッシュが汎用されているが,感染リスクのある症例では禁忌とされている.今回,卵巣癌の局所再発で直腸切除を施行した患者の腹壁瘢痕ヘルニアに対しmodified shoelace darn repair法と,大腿筋膜パッチによる補強を併用した1例を経験した.下腹部を中心とした腹壁瘢痕ヘルニアに対し,腹直筋鞘前葉を反転縫合し,筋鞘切離縁同士をshoelace縫合した.さらに,筋鞘の欠損した腹直筋を覆うように大腿筋膜による補強を行った.術後経過は良好であり,本法は特に腹直筋後葉を欠く下腹部のヘルニアに対し有用なオプションになるものと考えられた.
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