Japanese
English
特集 腹壁瘢痕ヘルニア治療up date
Modified shoelace darn repair法による腹壁瘢痕ヘルニア修復術
Modified“shoelace darn”repair in incisional hernia
堤 敬文
1
,
楠本 哲也
2
,
永末 裕友
1
,
山口 将平
1
,
遠藤 和也
1
,
池尻 公二
1
Norifumi TSUTSUMI
1
1国立病院機構九州医療センター消化器センター外科・臨床研究センター
2国立病院機構別府医療センター外科・臨床研究部
キーワード:
腹壁瘢痕ヘルニア
,
ヘルニア修復術
,
正中腹壁
,
縫合閉鎖
Keyword:
腹壁瘢痕ヘルニア
,
ヘルニア修復術
,
正中腹壁
,
縫合閉鎖
pp.962-966
発行日 2010年7月20日
Published Date 2010/7/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407103117
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
要旨:腹壁瘢痕ヘルニア修復術に関しては,その再発率の高さからゴールドスタンダードと考えられている術式がないのが現状である.われわれは腹直筋前鞘を反転させるtension freeの修復法であるmodified shoelace darn repair法を腹壁瘢痕ヘルニアの修復に用いており,良好な結果を得ているので,本稿ではその手術手技を報告する.修復法は,①腹直筋前鞘をヘルニア門の幅の半分程度の長さで切離し,②切離した腹直筋前鞘を反転して正中で連続縫合し,③減張のため,残存している腹直筋前鞘を靴ひもを結ぶように水平マットレス連続縫合する(shoelace縫合).本術式では人工物を使用せず,手技も安全であり費用も安価であるため,腹直筋前鞘が健全である症例では有効な修復法の1つとなり得ると考える.
Copyright © 2010, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.