Japanese
English
臨床研究
地方小規模病院における大腸癌に対する腹腔鏡下手術の術前シミュレーション
Preoperative simulation for laparoscopic colorectal cancer surgery : a trial at a small, provincial hospital
石川 浩一
1
,
増田 崇
1
,
其田 和也
1
,
桑原 亮彦
1
,
猪股 雅史
2
Koichi ISHIKAWA
1
1津久見市医師会立津久見中央病院外科
2大分大学医学部消化器・小児外科学講座
キーワード:
大腸癌
,
腹腔鏡下手術
,
三次元画像
Keyword:
大腸癌
,
腹腔鏡下手術
,
三次元画像
pp.864-871
発行日 2018年7月20日
Published Date 2018/7/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407212100
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要旨
大腸癌術前症例の大腸内視鏡検査直後に,空気を大腸内に残し腹部造影CTを行い,3D-CT angiography(3D-CTA)とCT colonography(CTC)を同時撮影する術前シミュレーションを36例に行った.全例で検査時に副作用や偶発症を認めなかった.血管支配・血管走行の確認,切除範囲・残存腸管の長さ,主腫瘍と併存するポリープとの位置関係,非治癒切除因子の有無などの十分な術前情報を,最小限の腸管前処置で効率的に得られた.腹腔鏡視野を想定した3D-CTA・CTC画像を術前に作成し,術野と対比しながら閲覧した.全例で術中偶発症はなく術後経過は良好であった.本方法は,high volume centerではない地方小規模病院においても施行可能で,大腸癌症例において適正かつ安全な腹腔鏡下手術を施行するうえで有用である.
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