Japanese
English
臨床報告
腹壁瘢痕ヘルニアメッシュ修復術後12年でメッシュ小腸穿通をきたした1例
A case of intestinal fistula 12 years after abdominal incisional hernia repair with mesh
林 達也
1
,
伊藤 博
2
,
伊古田 勇人
3
,
諏訪 敏一
2
,
宮崎 勝
1
Tatsuya HAYASHI
1
1千葉大学大学院医学研究院臓器制御外科学
2深谷赤十字病院外科
3深谷赤十字病院病理部
キーワード:
腹壁瘢痕ヘルニア
,
遅発性
,
メッシュ感染
Keyword:
腹壁瘢痕ヘルニア
,
遅発性
,
メッシュ感染
pp.584-586
発行日 2012年4月20日
Published Date 2012/4/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407104050
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要旨
患者は77歳,女性.他院において3回の腹壁瘢痕ヘルニア手術の既往があり,最終手術から12年が経過していたが,腹壁手術瘢痕部から膿の流出があるという主訴で来院した.創部の瘢痕感染の診断で外来処置を続けたが,改善しないため手術を施行した.術中所見ではメッシュと小腸が一塊となっており,一部穿通を認めたため,癒着した小腸も切除した.腹壁瘢痕ヘルニア治療においてメッシュによるtension free法は有用であるが,その合併症,特に長期経過後の合併症に留意する必要があると思われた.
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